光沢計の選び方
製品表面の仕上がりや品質管理に欠かせない「光沢計」は、測定対象や目的に応じて適切な機種を選ぶことが重要です。
ここでは、光沢の測定角度や測定対象の違いに基づく光沢計の選定方法と、英国 Rhopoint Instruments 社製の主要製品をご紹介します。
光沢計の測定角度について
光沢計の性能を最大限に活かすには、測定対象の光沢レベルに応じた測定角度の選定が鍵となります。一般に、高光沢な素材ほど小さい角度、低光沢な素材ほど大きい角度で測定すると、より正確な数値が得られます。測定角度の選定により、製品の光沢品質をより的確に評価することができます。
JIS規格では測定角度として20°、45°、60°、75°、85°が定められていますが、実際の現場では次の3つの角度が最も一般的に使用されています。
測定角度 | 特徴・用途 |
60° | 標準的な角度。多くの素材に対応。 |
2o° | 高光沢面に最適(例:自動車塗装、鏡面仕上げ)。 |
85° | 光沢素材(例:マット塗装、紙など)に対応。 |
用途別に選ぶ光沢計
測定角度で選ぶ
測定角度 | 対応機種 |
20° | FLEX20 |
45° | NOVO GLOSS 45° |
60° | FLEX60, NOVO CURVE, Aesthetix, NOVO GLOSS 60° |
20°+60° | IQ2 |
20°+60°+80° | IQ3, NOVO GLOSS trio, NOVO GLOSS |
測定目的・対象で選ぶ
測定角度 | 対応機種 |
光沢測定のみ | NOVO GLOSS trio, NOVO GLOSS 60°, NOVO GLOSS 45° |
微小・曲面(※)領域測定を行いたい | FLEX60, FLEX20, NOVO CURVE, Aesthetix |
光沢+反射ヘーズ | IQ2/3, Aesthetix, NOVO GLOSS, FLEX20 |
光沢+独自指数(表面形状+色彩+エフェクト効果+傷など) | Aesthetix |
※曲面サンプルの測定について
小型サンプルや曲面の測定には、対応機種の曲率限界を把握することが大切です。
装置名 | 測定可能な曲率(目安) |
FLEX20, NOVO CURVE, Aesthetix | 直径20mm以上の円筒形状に対応 |
FLEX60 | 直径60mm以上の円筒形状に対応 |
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