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流動電位法評価

  • 流動電位法

電気泳動できない大きな粒子(50μm以上)や、繊維、板、毛髪、フィルターなどのゼータ電位測定に適しています。帯電した固体に接する液体を圧力をかけて動かすと、流れの方向に電位差が生じます。試料を充填したフィルター(2)付き円筒セル(1)の両端に電極(3、Ag/AgCl)を置き、圧縮空気または不活性ガスを用いて一定圧力差(P)で電解質溶液を押し流すと電極間に流動電位€が発生します。以下のHelmholtz-Smoluchowskiの式から、ゼータ電位ζ(mV)が得られます。試料を充填したフィルター(2)付き円筒セル(1)の両端に電極(3、Ag/AgCl)を置き、圧縮空気または不活性ガスを用いて一定圧力差(P)で電解質溶液を押し流すと電極間に流動電位€が発生します。以下のHelmholtz-Smoluchowskiの式から、ゼータ電位ζ(mV)が得られます。試料を充填したフィルター(2)付き円筒セル(1)の両端に電極(3、Ag/AgCl)を置き、圧縮空気または不活性ガスを用いて一定圧力差(P)で電解質溶液を押し流すと電極間に流動電位€が発生します。以下のHelmholtz-Smoluchowskiの式から、ゼータ電位ζ(mV)が得られます。この流動電位からゼータ電位を算出することができます。繊維スラリーを簡便に計れるタイプもあります。

流動電位図1

→測定可能な装置はこちら:ZetaCADFPA touch!

  • 流動電位法 電荷量、電荷密度

ゼータ電位とよく似た物性値で表面電荷量 [eq/g]や表面電荷密度 [eq/L]があります。分散試料中でピストンの上下運動をさせ、流動電位を発生させます。測定された流動電位値からコロイドがプラスかマイナスか、おおよその電荷の強さがわかります。この流動電位が0mVになるまで、高分子電解質溶液や酸・塩基を滴定することで簡単に粒子の電荷評価や等電点が得られます。滴定液量から、電荷量や電荷密度が求められます。これら表面電荷量は解離した基の量でありゼータ電位とも相関する値です。(ただしイオン濃度など違うなど環境違いのサンプル比較では合わない場合がある)。

コロイドはもちろん溶解物、沈降しやすい大粒子、濃色、濃厚の表面電位評価にも対応できます。分散性評価の他、水処理等の凝集剤の添加量の最適化の使用が盛んです。

流動電位図2

→測定可能な装置はこちら: CAS touch!