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電気泳動法評価(ゼータ電位)

  • 電気泳動法

帯電した粒子に外部から電圧を印加すると、マイナスの粒子はプラス電極に、プラスの粒子はマイナス電極に向かって移動します。この移動速度(泳動速度)を求めることでゼータ電位を算出することができます。

顕微鏡電気泳動法図1

測定された粒子の泳動速度V(µm/sec)と、印加した電場E(V/cm)から、モビリティ(電気泳動移動度µ)が求められます。このモビリティµをSmoluchowskiの式に当てはめることで、ゼータ電位ζを求めることが可能です。

電気泳動法には、粒子の動きを直接観察する顕微鏡電気泳動法とドップラー効果を利用したレーザー・ドップラー式電気泳動法(電気泳動光散乱法・ELS)があります。顕微鏡電気泳動法は、粒子の動きを直接観測でき、ブラックボックスがないため信頼性の高い測定法として現在でも広く用いられています。

 

→測定可能な装置はこちら:Model 502ZetaCompact BeNano

 

 

電気泳動光散乱法(ELS)

電気泳動している粒子にレーザー光を照射すると、粒子の泳動速度に応じて光の周波数が変化します(ドップラー効果)。この周波数の変化Δfは、計算式により電気泳動移動度µに変換することが可能です。そして、電気移動度µからSmoluchowskiの式などを利用してゼータ電位ζが求められます。

 

→測定可能な装置はこちら:BeNano