BeNano 180 Zeta Max
特徴
光散乱技術と透過測定技術を組み合わせた、次世代型ナノ粒子解析装置です。本装置1台で、粒子径・濃度・ゼータ電位・分子量・屈折率・レオロジー特性といった各種物性に加え、透過測定による沈降サイズ、濃度、屈折率、透過率を高精度かつ効率的に測定できます。オプションにpH自動滴定装置や、高分解能なフローモード(粒子径測定)等があり様々な用途に使用できます。
機能と特徴:
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粒子径測定範囲: 0.3 nm~15 μm
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必要な最小サンプル量: 3 μL
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高感度のAPD検出器を0°の位置に搭載
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レーザー強度の自動最適調整機能を搭載
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インテリジェントな結果評価アルゴリズム
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DLS後方光散乱検出技術(173°)
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検出位置調整機能による広範な濃度対応力
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位相解析光散乱法 (PALS)による高精度ゼータ電位測定を実現
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温度制御範囲:-15℃~120℃
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21 CFR Part 11、ISO 22412、ISO 13099に準拠
測定モード
粒子径測定、ゼータ電位測定、分子量測定、マイクロレオロジー測定、温度トレンド測定、フローモード測定
BeNanoシリーズのページをご参照ください。
透過率測定
・試料を透過した光の強度を検出し、透過率を迅速に測定
・最小3μLのサンプル量で測定可能
・製品ロット間安定性評価に有効な指標
・不安定性状態を定量的に検出可能
屈折率測定
溶液の屈折率を高精度で測定します。特許取得済みのくさび型セルに試料を入れ、CMOS検出器が光の進行方向のずれを測定します。これにより、試料中の光の屈折現象に基づいて屈折率を算出します。
特長と利点
・独自技術により屈折率1.2~1.6の広範囲をカバー
・既知の2種類のリファレンスで校正可能、直線補間・外挿に対応
・トレーサー粒子や粘度の事前情報不要
・未知屈折率の分散体に対するDLS・ELS測定を実現
・水系・有機溶媒系の両方に対応
測定例:BeNano 180 Zeta Maxを用いた液体の屈折率測定
濃度測定
特許取得済みのLEDLS(LED Light Scattering)技術を用いて、分散体の体積分率および個数濃度を算出します。光が試料を透過し、フォトダイオード検出器に到達した強度を測定します。ブランク試料との比較により透過率を得て、動的光散乱法による粒子径分布から粒子濃度まで定量化します。
特長と利点
・単一角度検出により、迅速な測定を実現
・キャリブレーション不要で、サンプル前処理も簡便
・水系および有機溶媒系サンプルの両方に対応
測定例:BeNano 180 Zeta Maxによるシリカ研磨スラリーの濃度測定
沈降法による粒子径測定
粒子の沈降速度はその粒径に依存し、一般に粒子が大きいほど速く沈降します。本装置では、PD 検出器により試料を通過する透過光の強度変化を時間軸上で連続的にモニタリングすることで、沈降挙動から粒子径および粒度分布を算出します。これにより、最大約 50 μm の粒子まで評価可能です。
特長と利点
・最大 50 µm までの粒子径測定に対応
・ナノ粒子とマイクロ粒子を含む試料に適し、広い粒度分布を持つサンプルの分析に有効
・マイクロ粒子に対して、レーザー回折法との整合性のある体積基準の粒子径分布を提供
・複数ピークを有する粒子群に対しても、最大 1.5 倍の分解能を実現
研究向けのソフトウエア
- SOP(標準作業手順書)により、高精度と再現性の測定結果を提供
- 平均値と標準偏差が自動的に計算され、大量のデータを迅速解析可能
- 統計・オーバーレイ機能により測定結果を比較可能
- 粒子情報と測定結果のリアルタイム表示
- 研究開発・品質管理(QC)・生産の各ニーズに応じた100以上のパラメータを提供
内蔵のレポートデザイナーによって、レポートのテンプレートをカスタマイズすることができます。
※ソフトウェアは日本語に対応
Bettersize Instruments社について
Bettersizeは、1995年に粒子分析専門の会社として設立された中国のメーカーです。様々な分析技術を駆使し、リーズナブルで高品質な製品を開発しております。市場ニーズに対応し事業領域を拡大することで、粒子計測装置における世界年間販売実績第一のブランドになりました。同社の分析装置とサービスは、急成長中の新興企業からグローバル企業、大学、先端研究センターまで、世界中のお客様から信頼を得ております。アフターサービスにも定評がり導入後も長く安心して装置をご使用いただけます。
製品紹介動画
仕様
BeNanoシリーズ
目的に応じて、測定項目や測定角度の機能の異なるモデルを選択することができます。必要な設備のみを選び導入コストを抑えることもできます。
測定用セル -粒子径測定
– 使いやすさ:サンプルをセルに入れてテストするだけ!
– 少量の石英セルと比較して、低コストでディスポーザブル
– 必要なサンプル量が非常に少ない(3 〜5 μ L)
– 大きな粒子の沈降を避け、15 μ m までの大きな粒子の測定が可能
– キャピラリーの内径が小さいほど、温度場がより均一になり、サンプルの温度場によって引き起こされる信号に対する乱流または対流の影響を回避可能
– より短い光路(0.5 mm)- 多重光散乱より低い
測定用セル -ゼータ電位
折畳キャピラリーセル
– サンプルの加熱を回避し、より均一な電界を提供するための5cm の電極距離
– 高極性システムに最適 相互汚染を回避
– 光路4mm、最大濃度40% w/v のサンプルを測定可能
– 使用コストが低く、ハイテクで使い捨てのアイテム
ディップセル
-短い電極間距離で有機溶剤に対応。粒子径測定用セルに取り付け可能。
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