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WEPS - Wet End Process Simulator

ウェットエンドシミュレーター WEPS

抄紙工程を高再現性にシミュレーション。 維懸濁液の濾水性およびリテンションを自動的に測定し、さらに地合い評価用の手すきシートも作成することで、動的濾過特性に及ぼすパルプ種の濾水度等の影響、化学薬品助剤の効果を迅速かつ精確に評価できます。

特徴

WEPS(ウェプス)は、製紙ウェットエンドを高再現性で模擬する評価装置です。カナディアンフリーネス等の静的な測定と異なり、パルプ繊維懸濁液の濾水性(Dranation)およびリテンション(保持性Retantion)をプロセスに近い状態で自動的に測定し、さらに手すきシート作成ができます。動的濾過特性に及ぼす化学薬品助剤の効果を迅速かつ精確に評価できます。ろ過工程において、プロペラの撹拌速度、撹拌時間、薬剤添加時間、振動強度、吸引圧力の設定ができ保存できます。

原理:

WEPSの上部ストックタンクは、パルプへせん断与えるために設計されています。手動または自動で添加剤を希望のタイミングで注入でき、せん断強度や混合時間について事前に設定した条件下で混合します。この上部タンクは、典型的な抄紙機のフィードサーキットを模擬もしています。懸濁液は下部のフォーミングタンクへ輸送されます。フォーミングタンク中のプレフィルターされた水で迅速に希釈された後、強い真空引きによりストックから過剰な水がろ過されます。真空リリースカーブはろ水時間と残りの真空圧力を基に記述されます。WEPSは製紙マシーンのヘッドボックス、テーブル、ろ水セクションを模擬しています。下のフォーミングタンクはペーパーシートを回収するために開けられます。白水はすべて分析や再利用のためにジャーの中へ再投入されます。

利点:

一台でリテンションと濾水度評価と地合い評価用の手すきシート作成が可能

パソコン制御による簡便で迅速な測定

電子天秤による高精度測定

撹拌速度および撹拌時間、振動強度、吸引圧力のプロフィールを設定可能(例 せん断力、接触時間)

実機による抄紙工程のシミュレーション

仕様

・シート直径:190mm
・ベース重量:20300g/m2
・フォーメーションタンク体積: 7501500 mL
・真空範囲:最大350mmg
・フォーミングワイヤー: 100 mesh(選択可:60200mesh)
・固体濃度: 0.11%

・結果:
 ①ろ水曲線(時間ー残留真空)   ②ワンパスリテンション 
 ③WEPS真空曲線の投入ポイントの接線スロープ ④最終透気度(mmHg)

・コーンギャップ調整:212mm
・ウェブ振動制御(圧力): 0.24bar
・オプション:乾燥ハンドシートのためのホットプレス
・データ:  Excel
・寸法(mm):  640(W)×450(D)×1520(H)
・電源:            220V, 60Hz, 3kW / 115V, 60Hz

導入事例

製紙工業

化学薬品の効果的な添加制御によるマシン操業性の改善。品質管理、研究開発での化学薬品の効果を評価。薬品コストの低減

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