EST12.2
特徴
紙製品や薄膜、フィルム、シートの製造や塗工、印刷や接着などの転写プロセスは、紙などの基材と液体の相互作用に基づいており、多くのプロセスは数μSなど瞬間的に起こります。そのため標準試験法であるCobbテストやHSTで得られる結果は試料の表面から内部に及ぶ平均サイズ度であり、実際のプロセスの動的な特性を評価できないことがあります。従来の測定法の欠点を克服した装置が「動的液体浸透性測定装置 PDA.C 02」ならびに「表面サイズ度テスターEST12.2」です。EST12.2は低粘度向けのみ対象で小型で簡便な操作性が特徴な装置です。解析ソフトウエアは日本語表示可能です。
原理、測定例はPDA standardモジュールを参考ください。
液体と試料が接触する瞬間からの濡れ、浸透を評価 最小約40mS~の浸透評価
汎用タイプ 低~中粘度向け
水系、非水系対応
坪量に応じた周波数選択(1及び2MHz)
仕様
測定原理 | 超音波透過式 |
試料寸法 | 50×75 mm |
試験液量 | 約390 ml、測定セルの材質(POM)が耐えられる液体 |
測定項目 | 超音波透過強度の経時グラフ 試験目的別各種解析アルゴリズムに依存 |
測定周波数 | 2 MHz(約250g/m²以下の紙用)及び1 MHz(約250g/m²以上の板紙用) |
測定エリア | 16 mmφ×4個 |
タイムラグ | 約40ms以上(ヘッドの自重落下) |
測定間隔 | 約4ms |
寸法 | 140(幅)×250(高さ)×250(奥行) mm |
重量 | 約4.2 kg |
電源 | 100V / 50~60Hz |
導入事例
- 紙製品、薄膜、フィルム等の樹脂吸収速度、表面サイズ度、表面の多孔性、印刷適性、接着特性、
内部サイズ度やぬれ性評価 - Cobbテスト、HST、接触角測定等で差が得られない方へ
- 製紙:ぬれ性、表面サイズ度、でん粉含有量、塗工性、細孔構造等の紙表面物性評価
- 紙・板紙と低~中程度の粘性試験液との接触による転写特性評価
- 印刷適正評価(インクジェット、オフセット、グラビア、フレキソ)、紙―インク浸透性特性
- 接着適正評価(接着剤、エマルション)
- プラスチックフィルム、シート、生地、電極、セパレーター、薄膜、薄層フィルム等の浸透性評価
技術情報
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