トータルオイル分析システム MiniLab 153

- 概要
- 特徴
- 仕様
摩耗
鉄粉モニタリング
鉄粉摩耗粒子の測定は機械状態監視で重要な要求項目です。高感度鉄粉モニターはppmレベルで鉄粉濃度を検出し、鉄粉量ならびに粒度分布を提供します。
摩耗粒子識別
Minilab 53 LNFは摩耗粒子の影をダイレクトに画像化し、粒子の個数を計測します。摩耗粒子の種類、摩耗状態、機械内部の発生源を識別するために20μm以上の粒子を分類します。機械内部で発生した金属摩耗粒子は「切削摩耗粒子」、「疲労摩耗粒子」、「シビアスライディング粒子」に分類されます。非金属粒子は一般的に砂や埃の酸化物として識別されますが、メカニカルなどから発生した繊維も識別可能です。
元素分析
実績と信頼性のある回転ディスク電極法(RDE)により、鉱油や合成油に溶存または浮遊する粒子の微量濃度の測定を可能とします。
パーティクル
LNF (LaserNetFines™)は潤滑油用途に特化した世界最高水準のパーティクルカウンターです。4~100μmのすべての粒子に対し、ISO汚染度、NAS等級、パーティクルカウントや粒度分布を提供します。自動レーザー出力制御により最大2%までの煤が混入したサンプルの測定を可能にしました。形状識別機能により遊離水と気泡を識別しパーティクル計測から排除します。
水分混入の総合的分析(特許出願中)
MiniLab 53は溶存水・遊離水の両方の測定を可能にするFluidScanの赤外分光技術を統合しました。カールフィッシャー法のような複雑な分析手法の代替分析として提案します。約20秒間の前処理により広域にわたる水分測定を優れた再現性で提供します。
化学的性質・粘度
粘度
ポータブル粘度計SpectroViscは高精度で40℃での動粘度測定を行います。
化学的性質
FluidScanは赤外分光により潤滑油、作動油の全酸価(TAN)と水分を分析します。バックアップ電源などのエンジン油は全塩基価(TBN)、すす、酸化、ニトロ化、硫酸化を分析します。FluidScanのデータベースには500種類以上の工業用油とエンジン油が登録されておりデータベースソフトウェアOilViewにリンクされます。
MiniLab 153 製品動画
- 特徴
予期せぬダウンタイムの削減により装置稼働率の向上
- 壊滅的な故障が起きる前に、機械摩耗と 故障モードの早期発見と傾向分析により 予防保全を実現
- オイルの化学的性質、汚染物質の原因、 摩耗粒子を測定
- 機械の健康状態の最適化に必要となる
- オイルの重要なパラメーターを簡単にモニタリング
メンテナンスコストの削減
- 効果的な汚染管理による機械装置の寿命延長
- 予期せぬ機械故障の発生前に機械摩耗の分析に基づく予知保全計画
- オイルの化学的性質に基づくオイルサンプリングの周期延長
新油が正しいか、選定が適正かを確認
- ポータブル粘度計SpectroVisc、ハンドヘルド潤滑油 劣化診断装置FluidScanによるQAテストが可能
- オイル選定の適正を確認
迅速、簡単、使いやすい
- 20分以内に総合的なオイル分析を完了
- 化学薬品不要で誰でも操作可能
- 診断結果は分かりやすく、保全計画の策定が容易 ◦オイル分析報告書の自動作成機能
- 色分けされたチャートにより迅速な保全活動
- 仕様
操作仕様
動作環境 : 5 ~ 40 °C, 10 ~ 80%, 結露無きこと, 高度 2000 m以下
必要試料容量 : 10 ~ 30 mL (粘度により異なる)
溶剤 : ケロシンまたはElectron
ソフトウエア
対応OS : Windows 10 or 7 (32/64bit), 英語版
ユーティリティー
電源 : AC110V/60Hz または AC230V/50Hz, 1200W(最大)
寸法 : 2,140 mm (W) x 660 mm(D) x 710 mm (H)
重量 : 84 kg