Sage
概要
Sage ガスオートサンプラーは、Picarro社製ガス分析装置専用の、ガスサンプル供給装置です。
採取した稀少なサンプルをラボで分析する際に、小容量でかつ自動的に分析を実施することが可能です。ユーザーの手作業を削減し、ハイスループットかつ精確な自動サンプリングを実現します。
本装置のソフトウェアは、Picarro社の分析装置ソフトウェアと統合されており、測定方法の設定やデータ管理が容易に行えます。
特徴
🔹 自動化されたサンプル測定:ガスサンプル分析の作業を効率化し、人為的な誤差を低減。
🔹 高スループット:150本の12mLヘッドスペースバイアルに対応し、大量サンプルの連続処理が可能。
🔹 Picarroアナライザーと完全統合:データ取得から結果解析までスムーズなワークフローを実現。
🔹 直感的なソフトウェア:リアルタイムプレビューや自動データ解析により、結果確認が迅速。
🔹 高い再現性と信頼性:安定した計測品質を維持し、長期運用にも対応。
仕様
最大バイアル数 |
150本 |
---|---|
ニードル |
BD PrecisionGlide™ 22G × 1インチ(または同等品) |
対応バイアル |
Labco 12mL Exetainerバイアル |
ソフトウェア
|
内蔵ソフトウェアによる自動制御、データ解析、リアルタイムプレビュー |
対応OS |
Windows 10 / 11、Linux Ubuntu 20.04 |
寸法 |
W43.3 × H33.2 × D30 cm(脚含まず、背面クリアランス65 mm) |
重量 |
約11.1kg |
電気仕様 |
電圧:24 VDC、電流:1.5 A |
電源要件 |
電圧範囲:90–264 VAC、周波数:47–63 Hz |
動作温度範囲 |
4°C~40°C |
保管温度範囲 |
4°C~50°C |
相対湿度 |
10~75%(結露なきこと) |
導入事例
🔹大気・温室効果ガス観測研究機関でのCO2・CH4・N2O測定
🔹農業・土壌ガスフラックス測定プロジェクトでの同位体分析
🔹環境モニタリングラボでの長期自動分析運用
🔹研究機関での同位体比(δ13C, δ15N, δ18O)測定の自動化
🔹対応するPicarro分析計一覧
モデル | 測定ガス/同位体 |
---|---|
G2131-i |
δ13C in CO2 |
G2201-i | δ13C in CO2およびCH4 |
G2210-i | δ13C in CH4、CH₄およびC2H6 |
G2401 | CO2, CO, CH4, H2O |
G2508 | N2O, CH4, CO2, NH3, H₂O |
G5131-i / PI5131-i | δ15Nおよびδ18O in N2O |
G5310 / PI5310 | N2O, CO, H2O |