製品情報

レーザー回折・散乱式 湿式オンライン粒子径モニター BT-Online2

レーザー回折・散乱式 湿式オンライン粒子径モニター
BT-Online2

BT-Online2は、湿式粉砕プロセスにおけるリアルタイム粒子径モニタリングおよび制御を実現する、オンライン粒子径分布測定装置です。粒子径の安定化と品質管理の高度化をサポートします。現場の運用負荷を軽減しながら、工程の自動化と製品の品質均一化を実現します。

  • 概要
  • 特徴
  • 仕様
  • 導入事例事例

BT-Online2は、独自の光学系で0.02~1000μmを高感度にモニターします。当装置はビーズミルや反応釜などの装置の近傍に設置され、自動サンプリング・自動測定・自動排出をはじめとした一連の処理を自動で実行します。測定されたデータに異常が見られた場合は、警報機能により即座に通知され、迅速な対応が可能です。また、粉砕設備側に制御端末が導入されている場合、BT-Online2との連携により測定データに基づいた自動制御が行えます。

モニタリング可能な項目

  • 粒子径分布の変動と傾向
  • 体積基準平均径 D[4,3]
  • 面積基準平均径 D[3,2]
  • 代表粒子径:D10、D50、D90、D97、D98 など

 

装置特徴

  • 1台で多ライン対応

BT-Online2は1〜4本の生産ラインを同時に監視でき、測定データを基に生産設備の制御を行うことも可能です。これにより、製品の品質安定化と省エネ・効率化を実現します。

 

  • 内蔵型循環分散系

遠心循環ポンプ、超音波分散器を内蔵。二段階の水位設定や自動給排水、洗浄機能により測定プロセスの自動化を実現し、サンプルの十分な分散と安定した測定結果を保証します。

 

  • 有機溶媒対応(オプション)廃液ろ過システムを搭載し、有機溶媒の再利用を可能に。コスト削減と環境負荷低減に貢献します。2.png
  • 幅広い測定範囲・高精度

特許取得済のフーリエ・逆フーリエ光学システムを採用します。広範囲にわたる角度で散乱光を92個の検出器により検出でき、0.02μmから2000μmという広範な粒子径範囲においてを高精度の粒度分布の測定が可能となります。

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  • 自動運転

完全自動運転により、手動操作を必要とせず安定した測定を継続できます。

 

独自技術による信頼性の高い粒子径測定と安定した運用

 

  • 独自の光学系

BT-Online2は、Bettersize独自の特許技術である「フーリエ・逆フーリエ光学系」を採用しており、前方・側方・後方の散乱光を同時に検出することが可能です。さらに、傾斜型サンプルセル技術を組み合わせることで、全方位からの散乱光測定を実現。これにより、超微粒子の分解能が向上し、測定範囲の拡張と微細粒子領域での高精度測定が可能となります。

 

  • 直吸式・複動式の自動サンプラー

サンプルの採取・排出・洗浄を自動で行う直吸式または複動式サンプラーを利用可能。複動式サンプラーは採取時にはシリンダーが下降し、サンプルをチャンバーに導入後、自動でサンプリングを開始。完了後は逆洗工程が自動実行され、配管内の残留サンプルを確実に洗浄・排出します。交差汚染を防ぎ、常にクリーンな状態で測定を維持できるため、製造ラインの品質安定に貢献します。防爆環境を求める現場での使用にも対応可能です。

 

  • 柔軟なモニタリング設定

 

粒子径分布において重要な D10、D50、D90、D97、D98、スパン、D[43]など、モニタリング項目を用途に応じて自由に設定できます。測定結果は、4-20mAまたはModbus通信を介してDCSへリアルタイム送信が可能で、生産プロセスとの連携により、粒度制御の自動化や品質管理の高度化を実現します。

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  • SOPによる測定条件の標準化

製品や処方に応じて異なる測定条件(SOP:標準操作手順)を事前に設定でき、測定時は対応するSOPを選択するだけで自動測定が開始されます。これにより、作業者による設定ミスの防止と作業効率の向上、測定品質の均一化が図れます。

  • 特徴
  • オンラインで粒子径をモニター。異常粒子径検知。
  • 独自の光学系で0.02μmから2000μmを高感度に測定。
  • 1台で4ラインまで対応
  • サンプルの採取・排出・洗浄を自動で行う直吸式または複動式サンプラーを利用可能
  • 仕様

 

BT-Online2
項目
粒子径範囲 0.02 ~ 2000 μm
測定原理 ミー散乱理論・フラウンホーファー回折理論
測定精度 ≤ 0.5% (標準物質のD50)
レーザー光源

高出力ファイバーレーザー

光学系

特許取得済みのフーリエ・逆フーリエ光学系、傾斜型サンプルセル

サンプリング方式

① 蠕動ポンプ + 直吸式サンプラー

② 蠕動ポンプ + 複動式サンプラー

③ 蠕動ポンプ + 複動式サンプラー + 送液ユニット(密閉反応釜向け)

④ 蠕動ポンプ + 複動式サンプラー + 堆積防止・長距離送液ユニット(10m以上対応)

最小測定間隔

3分(洗浄および準備時間を含む)

3分以上であれば、任意の時間間隔で設定可能

分散システム 湿式分散装置(600mL、50W、水系向け、標準搭載)

自動希釈装置(高濃度・高固形分サンプル向け、標準搭載)

750W高出力超音波分散装置(オプション)

自動分散剤添加装置(オプション)

純水供給システム 容量40Lタンク、自動補水可能
溶媒循環システム 有機溶媒対応。溶媒の貯蔵、ろ過、循環再利用が可能(オプション)
監視ライン数 1~4(オプション)
検出器数 92個(前方・側方・後方)
セキュリティ FDA 21 CFR Part 11
通信プロトコル Modbus-TCP、Modbus-RTU、4 – 20 mA
準拠規格 ISO 13320
電源 AC220 V、50/60 Hz、200 W(110V仕様用意可能)
寸法 782 (L) x 530 (W) x 1592 (H) mm
重量 85 kg
  • 導入事例
  • リチウムイオン電池正極材
  • 医薬品
  • インク
  • 湿式粉砕工程におけるスラリーなど
技術情報 Technical information
  • インライン・オンライン・in-situ 粒子径評価装置