製品情報

ソフトマターレオロジー評価装置 ElastoSens Bio

ソフトマターレオロジー評価装置
ElastoSens Bio

ゲル、半固体等 ソフトマターのレオロジーを非破壊、非接触で評価。新たな方法でソフトマターの研究を深化します。

  • 概要
  • 特徴
  • 仕様
  • 導入事例事例

レオロジー評価はコーンプレート法などのせん断をかける粘弾性測定装置で行われます。しかしゲル、半固体、ソフトマターは流動性がほとんどなく、せん断によりその構造が壊れてしまいレオロジー評価をうまく行えないことがあります。 ElastoSens Bio(エラストセンス バイオ)は従来法とは異なる新たな評価法によりソフトマターの新たな解釈を可能とします。

*メーカーHP Rheolution アプリケーション等ご確認できます。

特徴

振動による非破壊 非接触測定 解放系 少量

粘弾性解析 G’, G”, G*, tanΘ

同サンプルを再測定可、長期間の観察へ

温度制御 RT+2 ºC ~50 ºC (標準),  4~ 70℃(オプション)

UV光源取り付け可(オプション) 最大3ケ UV硬化実験

1つのタブレット端末で最大5装置稼働可能

原理

ElastoSens Bio は振動を利用して、非破壊かつ非接触で柔らかい材料の粘弾性を測定します。測定ごとに、特許取得済みのサンプル ホルダーを通じて材料に穏やかな振動が伝わり、レーザー光学プローブを使用してサンプルの振動応答がリモートで測定されます。
内蔵の高さプローブは、サンプルの高さを同時にリアルタイムでキャプチャします。その後、ElastoSensTM Bio のソフトウェアが生データを処理し独自アルゴリズムによりサンプルの粘弾性特性をリアルタイムで表示します。

サンプルホルダー

マクロボリュームサンプルホルダー(~7mL)が標準で、オプションで250μL用もございます。

評価事例

・ハイドロゲル用の天然ポリマー
コラーゲン、アガロース(寒天)などの天然ポリマーは、合成材料と比較して優れた生物学的活性を示すため、ハイドロゲルにしばしば使用されます。ゲルの処方は弾性に影響を与えるためその評価は重要です。図はアガロースの濃度違いの比較で、わずか0.3%で硬化開始時間、最終の弾性率に大きな差があることが分かります。

 

・光架橋

光架橋剤が入った、ゲル濃度の異なるハイドロゲルの比較です。測定シーケンスは20℃で10分測定後UV405nm照射20分です。UV照射後数分からG’が上昇し硬化反応が進行することがわかります。10%の方が硬化が高く約10倍もG’が高く得られました。

・ミルクの凝固

温度、pH、凝固剤の投与量、タンパク質含有量、塩化カルシウムなどのパラメータは、ミルクの凝固過程に影響を与えるため乳製品レシピでは管理すべき重要なパラメーターとして挙げられます。CoaguSens Flex (食品用Elastosense Bio)が提供するリアルタイムデータは、凝固速度、ひいては収量に対するパラメーターの影響を理解し、制御するのに役立ちます。 下記はミルクに対して温度、塩化カルシウムの量を変えた際のCurd Filmness (=G’)、Curd Fiming rate(G’の1秒当たりの変化)の時間変化を示したものです。感度良く凝固強度、凝固速度を評価できています。

  • 特徴

振動による非破壊、非接触測定 少量

粘弾性解析 G’, G”, tanΘ

再測定可 長期間の観察へ

温度制御 RT+2 ºC ~50 ºC  or  4~ 70℃

UV光源取り付け可 最大3ケ UV硬化実験

  • 仕様
貯蔵弾性率(G’) 1 Pa to 1 MPa (repeatability: ±1 %)
損失係数(Tan(δ)) 0 to 1 (repeatability: ±1 %)
サンプル高さ 1.0 mm to 20.0 mm (precision: ±0.20 mm)
サンプル体積 0.35 mL to 7.0 mL. 必要なサンプル体積は貯蔵弾性率に依存します。
温度範囲 RT+2 ºC to 50 ºC (precision: ±0.1 ºC)
拡張温度範囲*オプション 4.0 ºC to 70.0 ºC (precision: ±0.1 ºC)
温度プロファイル 多段昇降
光源波長 *オプション 365 nm, 385 nm, 405 nm  強度調整可能 同時に照射可能
測定間の時間ステップ 2秒から60分
測定時間 10秒から240時間
カスタムシーケンス 熱と、光のカスタムシーケンス作成可能
電源 100-240 VAC (±10%), 50 – 60 Hz, 370 W max
10.5インチwindowsタブレット 245 mm x 175 mm x 8 mm
装置寸法 重量 横230mm×奥508mm×高さ268mm、16kg

*サンプルのせん断複素動的弾性率、貯蔵弾性率 G’、損失弾性率 G’’、複素弾性率 G*、および損失正接 Tan(d) の非接触粘弾性測定。せん断貯蔵弾性率 (G’) が 500 Pa を超えるサンプルについては、せん断複素弾性率が測定されます。せん断貯蔵弾性率 (G’) が 500 Pa 未満のサンプルについては、せん断貯蔵弾性率 (G’) のみが測定されます。

 

  • 導入事例

ハイドロゲルの形成と破壊実験

細胞エンジニアリング

止血剤と血液凝固

3Dプリング

光架橋

ネイティブ細胞の機械的特性

高吸収ポリマー

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