製品情報

液中分散安定性評価装置 Turbiscan Classic 2

液中分散安定性評価装置
Turbiscan Classic 2

液中分散体(粒子、エマルション、泡など)の安定性を評価することができる試験機です。ガラス管内に取ったサンプルの高さ方向の分散体量を継時的に評価し、分散体の沈降、浮遊、凝集、合一化などが起こっていることを確認することができます。

  • 概要
  • 特徴
  • 仕様
  • 導入事例事例

液中分散安定性評価TURBISCANシリーズの最初のモデルとしてTURBISCAN MA1000が1994年に発売され、革新的な液中分散安定性の評価装置として世界中に広まっていきました。当初はシンプルに分散状態の確認のみを行うことができる装置でした。その後デザイン変更と改良を加えられ、このTURBISCAN Classic 2がその流れを汲んだ最新モデルです。

温調にこだわらず、シンプルかつリーズナブルに分散性安定性の評価を行いたいお客様に最適です。

高濃度分散体の安定性評価はサンプルを無希釈、非破壊で測定することが重要です。

高濃度に分散体を含むサンプルをそのままガラスボトルにサンプリングし、ボトル外から光を当ててその透過光・後方散乱光を評価することでサンプル中の分散体の変化を評価します。

高さ方向に高精度にステージを移動させながら高さごとに透過光・後方散乱光を測定(スキャン)します。

測定ヘッド液中に分散体が均一に存在している場合、スキャンを繰り返しても透過光・後方散乱光の検出感度は変化がありません。

T原理①

しかし、例えば分散体が沈降を起こす場合、サンプルボトルの底側の分散体濃度は増加し、上側の濃度は低下します。

その場合検出される後方散乱光も底側で増加し、上側で低下するという変化が見られます(透過光は逆)。

T原理② 沈降

エマルションなど粒子がクリーミング(浮遊)するものは上記とまったく逆のパターンとなり、透過光・後方散乱光は底側で低下し、上側で上昇するという変化が見られます。

浮遊③

また、分散粒子は移動だけではなく、サイズ変化を起こすことがあります。主に凝集、合一によるサイズの増加ですが下記のような変化が起こります。

T原理③  サイズ変化

これらの時間変化による分散体の変化を読み取ることで分散状態の不安定化の機構を解明することができます。

また、人間の目では捉えることができないような見ることができない変化やわずかな差をクリアに評価することができるのもTURBISCAN(タービスキャン)の特徴です。

  • 特徴

・ソフトウェアはWindows 7,8,10に対応する最新バージョンで上位機種と同じデザインのものです。

注)TSI値の計算機能はありません。

ソフトウェア

・分散安定性の評価のみに特化したシンプルな機能

・1分毎のスキャンが可能。短期~中期分散安定性の評価に最適

・軽くて持ち運びが可能

・測定ごとに自動で校正を行い、測定値のドリフトを極力低減

キャンペーン

  • 仕様

繰返し精度: 0.1%(自動)、0.25%(手動)

サンプルボトル容量:7 ml

測定間隔:最短1分

分散体濃度範囲: 最大60%v/v

評価可能粒子サイズ範囲:10nm ~ 1mm (ただし分散体の屈折率による)

温度調整: 室温(温調なし)

所要電源: 100Vac 50/60Hz

寸法・重量: W27.5 x L13x H23.5cm 5kg

主な評価項目:分散体の定量的モニタリング、分散体移動速度評価、流体力学的粒径評価

測定毎自動校正機能、標準サンプルによる確認機能あり

その他:ASTM D-7061 原油試験用オプション有

  • 導入事例

・シャンプーの白化剤の分散性評価

・サンスクリーン剤(酸化チタンなど)の分散性評価

・乳液のエマルション安定性評価

・エマルション安定化のための界面活性剤の最適化(種類、濃度)

・シェービングフォーム、クレンジングフォームなどの泡安定性評価、サイズ変化評価

・乳製品のクリーミングの評価

・飲料のリング現象の評価

・コーヒー飲料のエマルション安定性

・マヨネーズのエマルション安定性

・原油の分散性評価

・インク、塗料の顔料の分散性

・溶解性インクの析出沈降評価

・非経口剤のエマルション安定性

・ナノ粒子のドラッグデリバリー評価

・点眼剤の分散性評価

・カーボンナノチューブの分散性評価

・CMPスラリーの分散性評価

技術情報 Technical information
  • 分散安定性とは?
  • 表面張力・界面張力とは?
  • 接触角とは?
  • 界面粘弾性とは?
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