ソフトウェア

micro-Matrixのソフトウェアでは、24個のバイオリアクターを容易に並行操作することができ、多数の実験培養物もシンプルに比較することができます。左から右という自然な流れに沿って、操作者による実験のセットアップ、機器の構成、制御戦略の設定、データの可視化までをインターフェースがガイドします。また、時間や事象をベースとした制御動作を設定することや、培養中に全てのデータをエクスポートすることも可能です。

測定及び制御

各バイオリアクターには、pH、溶存酸素及び温度を制御するPIDコントローラが個別に内蔵されています。pHは、ガス添加、液体添加又はその両方により、個別に制御することができます。溶存酸素量は、各バイオリアクターに最大4種のガスを添加して個別に制御することが可能です。冷却・加熱システムが内蔵されているため、各ウェルの温度を個別に制御することができ、バイオリアクター全体の温度勾配を設定することも可能です。
カスケード制御（1つのプロセス変数につきアクチュエータ5台まで）、時間に基づく設定値の変更、事象駆動による液体供給に関心があるユーザーには、高度な制御プログラムを提供することも可能です。異なる種類の添加プロファイルを用いた液体供給も可能です。

各種パラメータ制御

4つのガス供給口及び1つの液体供給口は、各バイオリアクターで
個別に制御することができます（各リアクターにつき5つ添加）。
• 独立したガス供給：空気、O2 / N2 / CO2 / NH3
• 各ウェルに液体供給管を配置
• 各バイオリアクターの制御ループ1個につき、最大5台のア
クチュエータを用いたカスケード制御
• 実験毎に各バイオリアクターで制御戦略のユーザー定義
が可能
• 各リアクターにおける温度の測定及び制御
• 各リアクターにおけるpHの測定及び制御
• 各リアクターにおける溶存酸素の測定及び制御
• オービタルシェーカー0～400 rpm（軌道半径25 mm）

バイオリアクターカセット
ポリスチレン製のバイオリアクターカセットは、24ウェル培養プレートのSBS規格に準拠しています（128×86 mm）。各バイオリアクターのトータルボリュームは10 mL、ワーキングボリュームは1～7 mLです（推奨ワーキングボリュームは5 mL）。角型バイオリアクターは、撹拌効率及びガス供給を最適化する標準的な24ウェルマイクロタイタープレートを基に設計しており、更に複数のプレートをご用意し、プロセス目標を達成するためのワーキングボリュームや撹拌速度の適切な選定についてアドバイスをご提供します。カセットは、β滅菌を行い、遮光パッケージに入れてお届けします。

・各バイオリアクターウェルのトータルボリューム 10 mL
・各バイオリアクターウェルのワーキングボリューム 1～7mL（推奨5mL）
・攪拌軌道半径 直径25 mm　RPM範囲 0～400 RPM
・ガス供給量 0.1～18 mL/分 各ウェル、各ガスにつき
・ガス数 4
・温度測定範囲 0～45 ˚C、温度制御範囲 15～45˚C
・pH測定 5.5～8.5 pH、pH制御範囲 5.5～8.5 pH
・DO測定 0～150% 大気飽和時、DO制御範囲 0～150%
・寸法 415 mm 高さ x 570 mm 奥行 x 560 mm 幅
・重量 65 kg
・酸素移動速度 250 mmol/L/ h
・撹拌時間 < 1秒

• 細胞株、微生物又は酵母スクリーニング
• プロセス開発実験
• プロセス最適化実験
• 少量培養