製品情報

シングルファイバー接触角計/高感度表面張力計 K100SF

シングルファイバー接触角計/高感度表面張力計
K100SF

高感度荷重測定システムを用いて、髪の毛や直径わずか数μmのファイバなど微細サンプル1本ごとの動的接触角を測定し、それらの濡れ特性を再現性よく評価することができます。
ソフトウェアの追加で液体の表面張力測定、CMCの自動測定機能、粉体接触角測定機能を行うことも可能です。

  • 概要
  • 特徴
  • 仕様
  • 導入事例事例

直径数μmの繊維1本の接触角を測定可能な超高分解能モデル

髪の毛やカーボンファイバ、ガラスファイバなどの接触角測定は、微小液滴を使った液滴法での測定も行われていますが、測定箇所の調整が難しく、また測定場所によって濡れ性が多少なりとも異なることからばらつきも多く、測定が難しい状況でした。

一方で、表面張力計の動的接触角を測定する機能を使った測定を行うことも考えられてきましたが、非常に細い単繊維の接触角測定は、荷重測定の解像度の問題から不可能と言われていました。

そこで登場したのがKRUSSのK100SFです。K100SFは今までにない0.1μgの荷重解像度を持つ超高感度天秤を搭載し、数μm径の単繊維の濡れ性の評価を可能にしました。また測定子の揺れを抑える天秤の自動ロック・解除機構とあわせて世界最高レベルの精度を誇ります。複数の試薬で接触角を測定すれば、表面自由エネルギーを求めることも可能です。

K100紹介動画(日本語字幕選択可)

測定の様子と専用ソフトウェア「LabDesk」

カーボンファイバの接触角測定(ステージが上下に移動しながら濡れ荷重をプロットして接触角を算出します)

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ソフトウェア画面

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LabDeskはKRUSSの長年のノウハウが凝集された専用ソフトウェアです。

軽快な操作性と分かりやすい画面構成により、測定したい条件を短時間で入力してすぐに測定を始めることができます。
測定データは自動的にグラフ上に表示され、データ間の比較も容易に行えます。
データはExcel形式でエクスポートすることができ、グラフも自動的に作成されます。

繊細な測定をサポートするアクセサリ類(一部抜粋)

繊維サンプル用測定子

サンプルを測定子に両面テープで固定するものや、UV硬化樹脂で固定するものなど、お好みのアクセサリを選択できます。
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専用風防カバー

わずか数μgの荷重差に由来するファイバの接触角を正しく評価するには、外部環境による装置の揺れを極力排除する必要があります。本カバーは、風を防ぎつつ操作感は損なわない専用設計です。
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各種サンプルベッセル

標準のガラス製や汚れが付着しにくいPTFE製など、素材毎に容量が異なるサンプルベッセルをご用意しています。使い捨て用のアルミ製ディスポベッセルもあります。
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その他界面科学レポートはこちら

文献リスト

こちらをクリックすると本機または同測定原理の機種が使用されている文献リストのPDFファイルが開きます。最新の掲載文献についてはお問い合わせ下さい。

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  • 特徴

・今までの表面張力計/動的接触角計では差を見ることができなかった直径わずか数μmのファイバの動的接触角測定をメインとするモデルです。炭素繊維、髪の毛などのシングルファイバ測定に活用できます。

・自動測定を極めたK100SFは、ステージの上下移動や表面検出、測定や結果の計算まですべて自動で行います。

・天秤へのダメージリスクを減らす自動ロック機構とロック解除時に取り付けたプローブの揺れがすぐに止まる高性能ロック解除機構を採用し、安定した測定が可能。

・装置搭載の高精度天秤は自動校正機能が搭載され、信頼性の高い測定が可能です。

・各測定は専用のアクセサリとソフトウェアを装着すれば、すべて1台の装置で測定可能で、必要のない機能は除外できます。

・チャンバー内はステンレス製、チャンバードアはガラス製なので耐溶剤性かつ耐腐食性に優れ、掃除も簡単に行えます。

・様々な環境条件で測定ができ、温度制御のためのサーモジャケットや不活性ガス下での測定のためのガス注入口、静電気除去のためのイオナイザ(繊維やフィルムなどのサンプル向け)が標準装備されています。

・専用ソフトウェアLabDeskはKRUSSが培ってきたノウハウが凝集されており、結果の比較やExcelへの出力も簡単に行うことが可能です。

  • 仕様

主な仕様

測定項目:動的前進・後退接触角測定、表面自由エネルギー解析、表面張力・界面張力測定(プレート法・リング法)、ラメラ長測定(リング法)、液体密度測定、CMC測定(マイクロディスペンサにより広濃度範囲の測定が一度に可能)

接触角測定範囲:0-180°

接触角分解能:0.01°

荷重分解能:0.1μg

表面張力測定範囲:1~400mN/m

表面張力分解能:0.0001mN/m

密度測定範囲:1~2200kg/m3

密度分解能:1kg/m3

ステージ移動範囲:110mm

ステージ位置分解能:0.1μm

ステージ移動速度:0.09~500mm/分

最大測定荷重:6g

温度範囲:-10~50°(サーモジャケットオプション使用時)

温度分解能:0.01℃(温度計使用時)

所要電源:100Vac 50/60Hz 40W

寸法・重量:W300 x D390 x H585mm・24kg

主な機能

・スターラー機能内臓サーモジャケット標準装備

・温度制御、温度測定機能

・不活性ガス下での測定可能

・自動天秤ロック機能

・天秤の自動校正機能

・イオナイザによる静電気除去機能

・ソフトウェア内液体試薬データベース内蔵

・表面自由エネルギー計算機能(OWRK, Fowkes, ExFowkes, Acid-Base, Zisman, EoS, Wu, Schultz)

・専用ソフトウェアLabDesk

  • 導入事例

アプリケーション事例

・固体の表面評価(毛髪、ファイバ、単繊維、プラスチック、ガラス、フィルム、紙、金属片、医薬品、顔料など)

・界面活性剤の品質管理、化学品(液体)、評価(化学工業、石油工業、医薬品、洗剤、食品、バイオ、インク、塗料、エレクトロニクス等)

技術情報 Technical information
  • 接触角計とは?
  • 接触角計の選び方
  • 表面張力・界面張力とは?
  • KRUSSの参考文献リスト
  • 接触角とは?
  • 表面自由エネルギーとは?
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  • 界面粘弾性とは?