製品情報

吸入製剤/エアロゾル試験システム Inhalation Sciences

吸入製剤/エアロゾル試験システム
Inhalation Sciences

吸入製剤の研究開発やエアロゾルの疫学研究を効率化する試験システムです。
Inhalation Sciences 社は、吸入製剤研究のための世界最先端の機器とサービスを開発・商品化しています。
特許を取得したラボ機器PreciseInhale®とDissolvIt®は、製薬業界の研究において、早い段階で薬剤のパイプラインを決定することを可能にし、研究開発における時間とリソースの無駄を省きます。

  • 概要

Inhalation Sciences 社が提案する吸入製剤試験システムは、薬剤を正確にコントロールしてエアロゾルとして発生させる、PreciseInhale®を中心に構成されます。

PriciseInhale®で発生させるエアロゾルは、乾燥粉末の吸入製剤だけでなく、ネブライザーやミストを発生源にすることが可能です。

放出されるエアロゾルは、カスケードインパクターでの分級捕集、実験動物への直接曝露、細胞曝露、分離灌流・換気肺への曝露など、目的に応じて選択したモジュールに導入されます。一つの発生装置から複数の放出先を選べるので、一貫した製剤開発が可能になります。

また、大気環境物質の疫学研究にもお使いいただけます。
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発生システム

Dry Powder Aerosol Generation

DryPowderAerosolGeneration

  1. 高圧空気のジェットがパウダーチャンバーに噴射され、パウダーがエアロゾル化してホールディングチャンバーに送り込まれます。噴射のエネルギーは吸い上げられます。
  2. エアロゾルはプルームとなって上昇した後、ホールディングチャンバー内で下降し、制御された空気の流れに乗ったAPIが、リアルタイムモニターの前を通過します。
  3. エアロゾルの濃度と量はリアルタイムで記録されます。
  4. 曝露は正確にコントロールされます。

Inhaler Aerosol Generation

InhalerAerosolGeneration

吸入器を噴霧させると、発生したエアロゾルは適切な吸入流量でインダクターチューブを介して吸引され、エアロゾルはPreciseInhale®保持チャンバー内に閉じ込められ、曝露の準備が整います。

  • 吸入流量は調整可能  0-116 L/min
  • 圧力損失をモニタリング(例:DPIのとき4 kPa)
  • ほとんどのDPIおよびpMDIに対応可能

Nebulizer Aerosol Generator

NeblizerAerosolGenerator_Illustration

溶液をネブライザーユニット(Aeroneb Pro)でエアロゾル化した後、乾燥紙シートと乾燥気流を用いて保持チャンバー内で乾燥させます。

曝露モジュール

Aerosol Characterization

PI+CI

ここでは、PreciseInhale®には、空気希釈トンネルを装備した8ステージのMarple Cascade Impactorが接続されています。各ステージ間のフィルターは、曝露後に分析され、粒度分布を得ることができます。

  • 質量中央値エアロゾル径(MMAD)
  • 幾何学的標準偏差(GSD)
  • ソフトウェアにより自動計算とグラフ作成

in vivo/ ex vivo exposure module

Nose-Only Rodent Exposure

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一度に1匹の動物が曝露されます。換気量と濃度に応じて吸入量を個別にコントロールし、曝露後の最適な治療スケジュールに合わせて、曝露時間をずらすことができます。エアロゾルの特性にもよりますが、曝露量の標準偏差は通常±10%未満と大変精確です。完全なPK試験での物質消費量は通常100mg未満で十分ですので、サンプル量を節約することができます。繰り返しの暴露実験に最適です。

Intratracheal Rodent Exposure

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鼻を経由しない独自の肺曝露モジュールにより、より臨床に近い肺曝露を実現し、鼻や二次的な胃腸への曝露を回避します。

Isolated Perfused Lung (IPL)

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インハレーション・サイエンス社の分離灌流・換気肺(IPL)システムは、PreciseInhale®システムからの呼吸可能なエアロゾルの曝露用に設計されたIPLを特別にカスタマイズしたものです。

in vitro exposure

in vitro – DissolvIt

Dissolvlt

DissolvIt®は、肺上皮における呼吸可能な粒子の吸収と溶解のin vitroシミュレーションを可能にします。

特許取得済みのDissolvIt ® in vitroモジュールでは、乾燥粉末粒子がPreciseInhale®によってガラス表面に付着されます。その後、粒子を模擬した肺/気道粘液と接触させ、溶解の様子を、光学顕微鏡による「内腔」側からの観察と、フローパス灌流液の化学分析による「血管」側からの観察を行います。

eBook「肺における薬物の溶解と吸収:臨床の前段階でin vitroにて全身濃度曲線をシミュレートする方法」ダウンロードはこちら

in vitro – XposeALI®

XposeALI

XposeALI®細胞暴露モジュールは、エアロゾル機能とAir Liquid Interface(ALI)で培養された3D細胞モデルを組み合わせたものです。3D細胞モデルを用いて、空気中の粒子によって引き起こされる細胞への影響を研究することができます。

研究調査サービス

Inhalation Research Services (IRS)

InhalationResearchServices

Inhalation Sciencesでは、上記の装置導入をご検討のお客様や、単発的な研究を実施されるお客様のために、受託試験サービス(IRS)を承っております。IRSでは、5つの前臨床試験サービスを提供しており、いずれも標準偏差が10%未満の正確で予測可能な前臨床試験データを提供しています。これらのサービスは、エアロゾル発生装置PreciseInhale® とその幅広い曝露モジュール、そして特徴的な上述の正確な曝露システムを用いて実施されます。

ご提供する試験結果は下記の5種類です。

  1. Aerosol characterization
  2. In vitro dissolution and absorption testing
  3. Ex vivo Isolated Perfused Lung
  4. In vivo – Intratracheal
  5. In vivo – nose-only

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