製品情報

画像解析式粘度計 FLUIDICAM RHEO

画像解析式粘度計
FLUIDICAM RHEO

通常の回転式粘度計では測定できないような高せん断速度条件や低粘度領域でも高精度での測定が可能となる最新のマイクロチップを利用した画像解析式の粘度計です。少量のサンプルでの測定や精度の良い温度調整も可能で現実に起こっている状況での粘度評価を行うことができます。回転式の粘度計では測定や洗浄にかなりの時間がかかっていた測定も自動測定で低せん断速度領域から高せん断速度領域まで自動でせん断速度を変えながら測定できます。

  • 概要
  • 特徴
  • 仕様
  • 導入事例事例

FluidicamRheo(フルーディカム レオ)は内部にマイクロスケールの流路を持つマイクロチップを使った粘度測定システムです。このシステムには自然界に存在するLaminar Flow(層流)という現象をマイクロチップ内で発生させることを原理としています。

2種類の液を別々の方向からチップに注入し合流させるとLaminar Flow(層流)という現象が起こり、通常界面を形成しないような水溶液同士でも混ざり合うことなく界面を形成します。この時、2つの流れの幅はそれぞれの流速と粘度に依存して決定されることが知られており、片方に粘度が既知の標準溶液を使用し、流速を制御しながら注入すると粘度が分からない未知のサンプルの粘度を計算することができます。また、流速からその時の液体のせん断速度が計算することができますので、せん断速度によって粘度が変わる非ニュートン流体の評価には最適です。

このマイクロチップは高精度に温調も可能で、温度依存性がある粘度の測定にも活躍します。また、従来の回転式粘度計と比較して、非常に少ない液量で測定ができる点や自動でせん断速度を変えながら複数の点で一連の測定を終えることができる点、校正等がまったく必要ない点もメリットとして挙げられ、既存の粘度計の置き換えとしても最適です。

Fluidicam1

  • 特徴

・Laminar Flowと画像解析を組み合わせた新しい粘度測定

FL03

・繰り返し使用可能で校正が不要のマイクロチップ

Fludi Tip

・100 – 180,000 S-1という幅広いせん断速度での測定が可能

・異なるせん断速度条件の測定を自動で実行可能

FLD02

・高精度温調システムで測定部の自動温調

FL4 FL05

・洗練されたデザインのソフトウェア

FL6

 

  • 仕様

測定粘度範囲: 0.1 – 200,000 cP

せん断速度範囲:100 – 180,000 s-1

温調範囲:4 – 80 ℃

最小サンプル量: 100μL / 1測定点(目安です)

測定精度:1%

繰返し精度:1%

マイクロチップ: 150μm/50μmギャップ PMMA製/ガラス製

所要電源: 100Vac 50/60Hz

寸法・重量: W37 x L32x H66cm 20kg

  • 導入事例

【化粧品・パーソナルケア製品】

・シャンプー、ボディソープ等のノズル押出の評価

・化粧品、クリーム、液体ファンデーションの塗り拡げの評価

・サンスクリーンスプレー塗布の評価

【製薬】

・注射器による薬剤注射の評価

・タンパク質の変性、凝集の評価

・粘度の品質管理

【食品・飲料】

・ソフトドリンク、乳製品の正確な粘度測定

・スプレードライヤーの最適化

・食品の流動性の評価

・生産工程の最適化

【化成品・インク】

・インクジェットインクの評価

・塗料の塗布時の粘弾性評価

・ポリマーのレオロジー評価

・高分子の分子量決定評価

【石油化学】

・原油の回収効率の向上

・掘削油の高せん断条件測定

・潤滑油のレオロジー評価

技術情報 Technical information
  • 表面・界面張力とは?
  • 接触角とは?
  • 界面粘弾性とは?
関連情報 Related information
ニュース
リリース
展示会・
セミナー
関連製品
  • お問い合わせ
  • お見積依頼
  • デモ依頼
  • サポート修理