本eBookでは、Thermtest社の熱線方式熱伝導率計「THW-L1」を用いた相変化素材（PCM）の熱伝導率測定についてご紹介します。THW-L1はASTM D7896-19準拠で、液体や低粘度ペーストの熱伝導率・熱拡散率・比熱を短時間かつ高精度に測定可能な装置です。特にPCM測定用セルはサンプルの膨張・収縮に対応し、常にセンサーとの接触を維持します。事例では寝具に使用されるマイクロカプセル型PCMを対象に、5～105℃の範囲で加熱・冷却を繰り返しながら測定を実施。凝固点／融点付近で特異的な熱伝導率の変化が確認され、融解時には顕著な上昇が見られました。PCM評価や製品開発に役立つ知見が得られる内容です。