全固体電池の研究開発において重要な課題のひとつである硫化物系電解質の分散性評価について、TD-NMR「SpinMate」を活用した事例をご紹介します。本資料では、大気暴露が困難な試料をグローブボックスやドライルーム内でサンプリングし、密閉状態のまま測定できる同装置の特長を活かした評価手法を解説。サンプル間の配合・分散処理条件の違いによる分散度合いの差を、緩和時間T2の変化から明確に比較できるプロセスを示しています。酸化物系と比較した硫化物系の特性や取り扱い上の注意点にも触れ、非大気環境下での正確な評価が可能な点を具体的な測定結果とともに紹介しています。全固体電池の性能向上に向けた分散評価のアプローチを理解するうえで有用な内容です。