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三洋貿易科学機器部
三洋テクノス科学機器部

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Aesthetix仕様 -ウェービネス-

ウェービネスの定義

パラメーターの説明

定義

ウェービネス(Waviness)とは、光沢のある表面において反射像を歪ませる「オレンジピール(ゆず肌)」の強さを定量化する外観評価パラメータです。 

ウェービネスは、表面の比較的大きなスケールのテクスチャ(一般的に0.1~10 mmの範囲)を表し、本来直線である反射像が波打って見える現象を評価します。ウェービネス値が高いほど、オレンジピールが顕著で反射像の歪みが大きくなります。一方、ウェービネス値が低い場合は、ピアノ仕上げのように非常に滑らかで、視覚的な構造がほとんど認識されない高品質な表面を示します。

光沢は、表面がどの程度鏡面反射(スペキュラー反射)するかを示す、最も広く使用されている指標です。これは製品外観の「光沢感」や「艶」の評価に大きく関係します。光沢値が高い場合は、明るく鏡のような仕上がり(高光沢)を示します。
一方、光沢値が低い場合は、マットまたはくすんだ外観(低光沢)を示します。

測定方法

測定では、装置が表面にラインまたはパターンを投影し、その反射像を観察用カメラで取得します。 

waviness image 1

観察カメラは、直線パターンの反射がどの程度歪んでいるかを捉えます。テストチャートの反射像からも、オレンジピールによる視覚的な影響を確認することができます。

取得された画像はソフトウェアにより解析され、理想的な直線からの偏差量が算出されます。この偏差はウェービネス値(WU)として数値化され、約1.5 mの観察距離における人の視覚評価と一致するように校正されています。

値の解釈

  • 非常に低いWU値:
    オレンジピールがほとんど認識されない「ピアノ仕上げ」レベルの高品質表面
  • 中程度のWU値:
    標準的なオレンジピールが確認される状態
  • 高いWU値:
    表面テクスチャが明確に視認され、特に濃色・高光沢塗装において外観品質の低下として認識されやすい状態

測定事例

  • 自動車ボディ、バンパー、商用車、ヨット塗装などにおける外観基準に適合したオレンジピール管理

  • 外観品質目標の設定および工程内モニタリング

品質改善のポイント

ウェービネスの改善には、以下の要素の最適化が重要です。

  • 塗料・コーティングシステム
  • スプレー条件(塗装条件)
  • 粘度管理
  • 硬化条件

また、下地の不均一性が表面に転写(テレグラフ現象)されることで、ウェービネスに影響を与える場合もあります。

技術仕様

項目  仕様 / 値 
指標名 ウェービネス(Waviness)
単位 WU(Waviness Units)
説明 オレンジピール(反射を歪ませる表面のうねり)を定量化
測定ジオメトリ 投影ライン光と観察カメラを用いた正反射測定(一定距離・角度)
解析距離 表面上の20 mmライン
その他の解析領域 Effect / Texture / Polishing モジュール:最大 10 × 10 mm または 15 × 15 mm(構成による)
知覚基準 約1.5 mの観察距離における人の視覚に基づくスケール(Rhopoint TAMSスケールと相関)
一般的な値範囲(自動車分野) < 2 WU:ピアノ仕上げ
2–5 WU:低オレンジピール
5–10 WU:標準オレンジピール
10–15 WU:高オレンジピール
測定範囲 約 0~30 WU
繰返し性(代表値) ±0.5 WU
再現性(代表値) ±1.0 WU
主な用途 自動車、船舶、家具などの高光沢塗装におけるオレンジピールレベルの設定および管理